イタリアワインインポータの日常的イタリアの楽しみ方


by deliziosa-italia

グルッポ・イタリア #1

“グルッポ・イタリア”は以前このブログ内で紹介したインプリチトのマネージャー武智さんと、僕がイタリアワインをもっとたくさんの人達に楽しんでもらう為にはどうすれば良いのか?という事をいろいろと考え奮闘している様子などを中心にインプリチトオーナー松永さんからのイタリア情報やお店で出会った素敵な人達の事なんかを伝えていきたいと思っています。

武智さんとは約1年ほど前に知り合い、現在僕が一番仲良くさせていただいている先輩のような方です。
武智さんは「エノテカ・ピンキオリ」や「リストランテ・ダ・フィオーレ」といったイタリアンの名店でソムリエとして活躍された後、現在の「インプリチト」に移り、マネージャーとして手腕を振るわれる傍ら、ワインスクール・ソムリエ対策講座の講師などもされています。
僕が武智さんに惹かれ、最近ご一緒させていただく機会が多いのは、ソムリエとして素晴らしいキャリアを持ちながらも慢心する事は一切なく、サービスのクオリティーを高める事に対して誰よりも真剣に一生懸命取り組んでいるからだと思うのです。
ワインを「選ぶ」という事を難しい、と思っている方って多いと思うのですが、それはワインがとてもバラエタルに富み、熟成年数によって劇的に変化をするといった側面を持つことから、日本では嗜好性やプレミアム性に注目が集まってしまっている事が理由のひとつにあげられると思います。しかしその反面ワインは日本のビールや日本酒、焼酎と同じようにヨーロッパを始め、アメリカやオセアニアではデイリーな飲み物として最もポピュラーなお酒のひとつでもあるのです。

以前に比べ日本でもワインの事を雑誌や専門誌で頻繁に特集されるようになり、一般的に広く知られるようになってきたとは思うのですが、まだ「専門的な知識が必要で難しい」と感じている人が多くいるのも事実です。この事は日本人特有の体験して覚える事よりも、まず勉強をして知識を高めていくという習慣?が原因のひとつになっているのでは、と思うのです。もちろんより楽しむ為に造詣を深くする事はよいと思うのですが、オケージョンで飲む事が多い、というワインの特性を考えるとまずはリラックスして楽しんで飲む、という環境こそが大切なんだと思います。
「資格は取る事に意義があるわけではなく、その豊富な知識を使いお客様に最高のサービスを提供する事を目的としています。」武智さんはワインの知識よりも、むしろその事を生徒さんや後輩達に時間をかけて熱心に教えているのです。そんな武智さんが選んだ活躍の場所が
リストランテではなく、バールという日常の中でワインの楽しみ方を伝える場所であった、という事が僕をいつも痺れさせるのです。「餅は餅屋」という言葉があるように、武智さんも僕も互いに自分達がそのフィールドで活躍できる日を夢見て日々努力をしていきたいと思ってます。

最初なので、少し真面目な話になってしまいましたが、いつも二人で酔っ払いながら楽しいイベントや企画を、暖かい目で見守ってくれているオーナー松永さんのもと、考えています!
その名も「グルッポ・イタリア!」【チーム・イタリア】今後の活躍にご期待ください!

bar&enoteca implicito
direttore&sommerier SHIN TAKECHI

グルッポ・イタリア #1_e0070403_15503181.jpg
by deliziosa-italia | 2005-09-29 17:01 | グルッポ・イタリア